和音について2


・長調と短調、根音と補音
ドミソでは明確にドが根音です。ド♭ミソではどうでしょう。比は10:12:15です。

「1」に相当する音は、図の♭ラの2オクターブ下にある♭ラです。
(実はこの結果は先にちょっと紹介したの長7の和音を作っています。)
じゃあ、ドファ♭ラだと♭レが根音になります。これらの結果は意外でしょう…。

下図の左側に、短調の主要な和音の根音(の音名)を示してみました。


かなり意外です。
ところで、今までの根音は、振動数の「最大公約数」でした。
それなら振動数の「最小公倍数」はどうなるでしょう、と思いつきました。
「補音」と呼んでみましょうか。それが、楽譜の右半分にあるの高音の音です。

こっちは馴染み深いでしょう。良く見ると、長調の和音の根音と様子が似ています。
それもそのはず、良く考えれば長調と短調では3和音が逆比の関係になるからです。
下図に長調の和音の根音と補音を示しますので、比較してみてください。


まとめると、
短調と長調、根音と補音、これらは「反行」の関係です。
長調の根音、短調の補音はすごく馴染みがありますが、
短調の根音、長調の補音はちょっと意外に思いますよね。

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