転回和音


前のページで述べたこと:
「根音」は「真ん中の段の音(長音)」で、「補音」は「下の段(短音)」
ここから、次のようなことを考えました。

・3度あるいは6度の和音について、
短3度,短6度の和音とするよりも、転回することにより
長6度,長3度となるようにした方が「安定して」聞こえる

短6度と長3度については結構納得してもらえると思いますが
短3度と長6度についてはちょっと微妙かもしれません...。

ただ実例で感じたのはシューベルトの即興曲op.90-2の盛り上がる所、
下の楽譜の2段目の3小節目のフォルツァンドの所です。

2段目の最初の♭ラ-ファの長6度はとても力強く感じられますが、
2小節後ろの短3度はなんとなく和音的に弱々しい印象がしてしまいます...。

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