あとがき -- 1年間の振り返り -- 2016/3/18 深夜
2015年4月から社会人になった。
"現実"を過ごす時間が長くなった。
"自分の世界"を過ごす時間がより限定されるようになった。
7月
「どうぶつの森ってゲームあるじゃん
あれの舞台が職場に置き換わったつもりで過ごしています」
8月
「最近は夜に物思いしているようなときに限って
自由意志がある本当の私でいるように感じている
社会と関わるような時には自由意志がないほうが気持ちが楽だからそうすることにしたと思う」
9月
「最近 人生はなりゆきに任せる という思想が強い
思想は前からだと思うけど なりゆきという言葉を見つけた
投げやりな気持ちを感じている
長く非社会的に生きてきたからだと思う」
12月
「外から見れば勤勉かもしれないけど
自由意志が無いつもりで生きている気がする」
このような気持ちは2016/3/18現在もあまり変わっていない。
"現実"が逆に「虚構」として感じられる感覚などが、
このような世界を描く動機となったと思う。
また時に"自分の世界"は「呪縛の深淵」のようにも感じられた。
でも、それが本当の私であってほしいという気持ちがある。
そのような背景で12/27本世界を描き終わった直後のコメントに至る:
「全体的には"破滅的"なイメージを描こうという気持ちがあった。
所々つい"ふざけた感じ"に走ってしまう。過去の落書きなどを漁って所々流用した。
演出は割と手間をかけた。ブラウザによって動作しないなんてことが無いと良いのだが。
雰囲気を描くのが一番の動機なので仕掛けを分かりにくくしたい気持ちは無いがいくつか分かりにくい箇所ができてしまった。」
元ネタ(意識に上がってくる範囲で)
廃墟の小屋、霧の中、神の像、死神の像など:前作「もう1つの闇」
幻の泉、森の中、森の奥など:「新・桜の箱庭」
神殿:「桜の箱庭 第三部」のを意識
運命の歯車:ピアノ作品7
闇に消えていく舟:ゼルダの伝説・闇の神殿、ピアノ作品11
「亡霊」と蝶々(桜の箱庭でもおなじみ):世界樹の迷宮・敵キャラ
倉庫:過去のいろんな落書き。右上はセブンスドラゴンのイメージ
虚空:流星のロックマン・バミューダラビリンス
隠し持っていた鍵、ひみつのスイッチ:ポケモン・ロケット団
高速道路がある道:昔読んだ小説で描写されていた景色の記憶
滝:同窓会旅行で見た景色
遺跡:夢で見た景色
追憶:2008/6/3の詩「懐かしい小径(こみち)」
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木々に挟まれて
行ったり来たり
一方は壁であり
一方は何もない
瞑想に沈みつつ
はるかを眺めて
ゆるやかな坂を
ぐるぐると上る
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灰色の風の中を
傘を差して歩く
広がる三角錐の
世界にみとれる
自然に歩みつつ
迷って道を失う
下の方を見れば
行き交う人や車
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空の上の雲の間
夜空に光る一筋
過去から延びて
未来へ続く直線
踏めないけれど
歩いていける橋
それは希望へと
向かうのだろう
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出かけるたびに
通り過ぎ去る道
その道に隠れた
まだ未知の世界
神秘があるから
現実に夢がある
だからちょっと
見過ごそうかな